部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書(出口治明)ー任せるなら腹をくくらないといけない

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読書

著者はライフネット生命の会長出口氏。
60歳でライフネット生命を起業し、成功させたことで有名ですが、インターネット業界では、面白いことをする人で有名ですね。
本作では、部下への仕事の任せ方を平易な文章で解りやすく説明しています。

マネジメントとは?

突き詰めると「人を使うこと」。いま、どの方向に風が吹いているか、社会がどの方向に変化しているかを見極め、変化に適した人材に「任せる」ことが、マネジメントの本質。

任せる仕組みをつくると、会社が強くなる3つの理由

1、経営と業務執行の分離が実現する・・・経営は経営人材に業務執行は社員に任せる
2、ダイバーシティ(多様性)への認識が高まる・・・異質な社員に権限を委譲し、任せる
3、グローバル経済の変化に対応できる・・・グローバリゼーションとは、ゲームのルールが変わったということ

任されることの効能

大きな仕事を任されると、責任も重くなる。否応なく階段を上がることになる。その結果、「自動的に視野が広くなる」。上司がすべき労務管理とは、「部下に権限を与え、具体的かつ的確な指示を出すこと」

任せる時は具体的に

ルールをつくるときは、あいまいさや、誤解の余地がないようにする。部下を迷わせないためにも、「ルールを具体的にしておく」ことが大切。「期限」「優先順位」「目的・背景」「レベル」を示すことが大事。

任せるからには腹をくくる

部下に仕事を任せるときには、「権限と責任を一致させる」ことを忘れてはいけない。任せるということは責任を持たせること。また、与えた権限の中で、部下にめいいっぱい考えさせることが必要。与えた権限委譲の責任は上司が取る。

名プレーヤー名マネージャーならず

日本企業では、プレーヤーとして優秀だった人(80点以上取れる人材)がマネージャーに昇格する。するとそのマネージャーは部下にも80点以上の仕事を要求するために、チームが機能しない。まずは、60点未満の不合格をなくし、全員が60点を取れるようになったら、全員で65点を目指す。

部下の承認欲求を満たすには

部下を肯定的に評価すること。要するに褒めることが大事。人は、褒めると叱るの割合が3:1でないと、ポジティブな気持ちを保てない。

まとめ

プレーイングマネージャーではなくて、マネージャーになるために必要な任せ方を書いている良書でした。人それぞれなので、尖っている部下の尖っている部分を削るのではなく、そのまま残すことが大事であり、その部下を組み合わせた隙間を埋めるのが上司の役割であるという部分はいたく共感しました。
どうしても自分でしてしまうのがプレーヤーなのですが、任せることもしていかないといけないなと感じました(任せる部下がいませんが・・・)

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