君に友だちはいらない(瀧本哲史)ー今いる場で秘密結社を作れ

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読書

君に友だちはいらない

衝撃的なタイトルで手に取ってしまった本書。
グローバル資本主義社会の中で、商品だけでなく人間もコモディティ(汎用品)化が始まっている。
コモディティとなった人材は商品と同じく安く買い叩かれる。
そこから逃れるためには何が必要か?
そのためには、「武器としてのチーム」を自ら創り出すことが必要である。

やりたい仕事、属したい組織は自分でつくるしかない

人生において働いている時間は長い。その長い時間を自分の成長に資する仲間とともに働くか、それとも社内調整能力に長けているだけの上司や同僚のいる職場で働くか、それによって人生の意味合いは天と地ほど違う。

今いる場所で秘密結社を作れ

秘密結社とは、さまざまな出身のメンバーが、ひとつの目的の達成を目指して、自発的に集まった集団である。企業のなかでも新しいチャレンジを試みるのは、「社内で部署横断的に集まった秘密結社的チーム」である。漫画のワンピースの仲間は永続的に続く関係だが、ここでいうチームとは当初の目的を達成すれば、解散するという期間限定的なものである。

よいチームとは

1、少人数である
2、メンバーが互いに補完的なスキルを有する
3、共通の目的とその達成に責任を持つ
4、問題解決のためのアプローチの方法を共有している
5、メンバーの相互責任がある

人間の「交差点」がイノベーションを生む

多義性を持った人が集まる場所を交差点と呼ぶ。自分自身がその交差点となることで、人脈価値が単なる足し算でない、相乗的な価値を生む。これを組織のチーム論に応用すると、継続的なイノベーションをおこし続けるためには、異なるバックグラウンドのメンバーを同じ組織に所属させておく必要がある。

まとめ

某大手電機メーカーの人事部に勤めている知人の話が、作中に出てきたのにはびっくりしました。
本書の要約は、「君に友だちはいらない、チームを作れ」
ただし、仲間を作る前に自分の得意分野が確立されていないと、どのチームに所属することも出来ない。単なる調整役はいらないのである。
自分の立ち位置をしっかり持つことから始めないといけないなと感じました。
「僕は君たちに武器を配りたい」も読んでみたいと思います。

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